【ソムリエ厳選】強烈に記憶に残るおすすめ&美味しい貴腐ワイン10選!

きむ本記事では、ソムリエが厳選した「一度飲んだら忘れられないおすすめ貴腐ワイン10選」をご紹介します!
世界最高峰の甘口ワイン「貴腐ワイン」

貴腐ワインは、世界最高峰の高級甘口ワインです。「本当にワイン?」と疑うほど濃厚で高貴な甘さをもつワインは、一度飲んだら忘れられません。
特定の気候条件を満たすワイン産地では、ブドウに貴腐菌

世界には、「3大・貴腐ワイン」と呼ばれるワインがあります。
【世界3大・貴腐ワイン】
・ソーテルヌ(フランス)
・トロッケンベーレンアウスレーゼ(ドイツ)
・トカイ(ハンガリー)
フランスの貴腐ワイン「ソーテルヌ」
ソーテルヌは、フランス・ボルドー地方で造られる貴腐ワインです。世界最高の貴腐ワインとして名高い「シャトー・ディケム」も、ソーテルヌです。
ソーテルヌは、主にセミヨンというブドウを中心に、完熟かつ貴腐化したブドウを粒ごとに収穫し、非常に手間をかけて造られます。とろりとした甘みの中に、柑橘や白い花を思わせる爽やかな酸味があり、重すぎない上品な味わいが特徴です。デザートだけでなく、フォアグラ料理との相性の良さでも知られています。
ドイツの貴腐ワイン「トロッケンベーレンアウスレーゼ」
トロッケンベーレンアウスレーゼは、ドイツワインの等級で最上級に位置付けられる甘口ワインです。トロッケンベーレンアウスレーゼは「乾いた粒を選び抜いて収穫した」という意味で、貴腐菌の作用で水分がほとんど失われた貴腐ブドウのみを手摘みで収穫します。
トロッケンベーレンアウスレーゼには、主にリースリング種が使われます。極限まで凝縮された糖分と香りを含むため、非常に濃厚な味わいです。はちみつやドライフルーツのような甘さと、リースリング特有の鋭い酸が共存し、長期熟成によってさらに複雑さを増すのも魅力だと言えるでしょう。
まさに「液体の宝石」と呼ぶにふさわしい、最高級の貴腐ワインです。
ハンガリーの貴腐ワイン「トカイ」
ハンガリー北東部トカイ地方で生まれる「トカイ」は、世界的に知られる貴腐ワインです。
火山性土壌と川に囲まれた霧の多い気候により、事前発生した貴腐菌が果実の水分を蒸発させ、糖分と旨味が凝縮されたブドウが出来上がります。主にフルミント種を使用し、貴腐化したブドウをペースト状にしたもの(アスー)を通常のワインや果汁に加えて造られるのが特徴です。
はちみつやアプリコットを思わせる濃厚な甘みと、長期熟成に耐える美しい酸味のバランスが、トカイの魅力です。かつて「王のワイン、ワインの王」と称され、歴史と伝統に裏打ちされた味わいを今に伝えています。
【ソムリエ厳選】おすすめ貴腐ワイン10選
きむそれでは、ソムリエが自信をもっておすすめする貴腐ワイン10選をご紹介します。
- カラブリア・ワイン・ファミリーズ スリーブリッジズ ボトリティス・セミヨン
- ムートン・カデ レゼルヴ ソーテルヌ
- ラングマン ゲヴュルツトラミネール トロッケンベーレンアウスレーゼ 2021
- ハインフリート・デクスハイマー ヴァインハイマー・キルヒェンシュトュック フクセルレーベ トロッケンベーレンアウスレーゼ 2020
- シャトー・シガラ・ラボー 2019
- シャトー・ラフォリ ・ペイラゲイ 2002
- シャトー・リューセック 2008
- シャトー・スデュイロー 1998
- シャトー・パジョス トカイ・アスー・5プットニョシュ 2016年
- ドメーヌ・ディズノク トカイ・アスー・6プットニョシュ ”カピ” 2017
①カラブリア・ワイン・ファミリーズ スリーブリッジズ ボトリティス・セミヨン
カラブリア・ワイン・ファミリーズは、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州で70年以上続く家族経営の名門ワイナリーです。大量生産ではなく、「毎日飲める高品質なワイン造り」を大切にしながら、オーストラリアワインの実力を世界に広めてきました。
ボトリティス・セミヨンは、貴腐菌が付着したセミヨン種のブドウで造られた貴腐ワインです。蜂蜜、アプリコット、完熟した洋梨の香りがふわっと広がり、口当たりはとろりと滑らか。後味にはきれいな酸があり、甘いのに重たく感じません。デザートワインを飲み慣れていない方でも、「飲みやすい」と感じるバランスの良さです。
きむおすすめの理由は、なんといってもコスパの良さです。貴腐ワインは高価なことで知られていますが、こちらのワインは比較的リーズナブルに楽しめます。貴腐ワイン入門の1本におすすめです。
②ムートン・カデ レゼルヴ ソーテルヌ
ムートン・カデは、ボルドーを代表する名門「バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社」が手がけるブランドです。高級ワインの世界観を、より多くの人に届けるために生まれました。
レゼルヴ・ソーテルヌは、格式ある貴腐ワインの魅力を気軽に体験できる1本です。はちみつや黄桃、バニラを思わせる香りが広がり、口当たりはサラリと滑らか。貴腐ワイン特有の甘さはしっかりとありますが、ベタつかず、余韻は意外なほどすっきりしています。
しょうさん高価で敷居が高いイメージがある貴腐ワインの世界を、安心して体験できる1本です。食後酒として、お好みのデザートに合わせて飲んでみてください。
③ラングマン ゲヴュルツトラミネール トロッケンベーレンアウスレーゼ 2021
ラングマンは、オーストリア・南シュタイヤーマルクを代表する実力派ワイナリー。アロマティックな品種のワイン造りに定評があり、この「ゲヴュルツトラミネール トロッケンベーレンアウスレーゼ」は、ブドウ固有の香りの魅力を極限まで引き出した1本です。
この贅沢な貴腐ワインは、量よりも質を徹底的に重視し、貴腐化したゲヴュルツトラミネールの粒を厳選して造られます。ゲヴュルツトラミネールならではの華やかさが、単なる甘口ワインという枠を超えた強烈なインパクトを与えてくれます。
ライチ、バラ、スパイスの香りが立ち上がり、「香りを飲むワイン」だと分かります。濃厚な甘味がありますが、品種由来の個性ある香りがワインに輪郭を与えており、決して重たさを感じさせません。
きむ個人的には、ゲヴュルツトラミネールの貴腐ワインが最も好きです。華やかな香りと濃厚な甘味をもつ唯一無二のワインなので、一度飲めば虜になること間違いなしですよ。
④ハインフリート・デクスハイマー ヴァインハイマー・キルヒェンシュトュック フクセルレーベ トロッケンベーレンアウスレーゼ 2020
ドイツ・ファルツ地方でワイン造りを手がけるハインフリート・デクスハイマーは、小規模ながら評価の高い生産者です。珍しい品種である「フクセルレーベ」の個性を、丁寧な造りで表現しています。
この貴腐ワインは単に甘いだけではなく、「キルヒェンシュトュック」という畑の個性と繊細さが感じられる1本。生産量も非常に少ないため、知る人ぞ知る銘酒です。
熟したリンゴや白桃、柑橘のコンフィのような味わいに、ドイツワインらしい透明感のある酸が寄り添います。濃厚なのに軽やかという、不思議なバランスが魅力的なワインです。
しょうさん甘口ワイン=重たいという先入観を覆してくれる1本です。少量でも満足感が非常に高いので、アルコールにそれほど強くない方でも美味しく飲めますよ。
⑤シャトー・シガラ・ラボー 2019
シャトー・シガラ・ラボーは、貴腐ワインの名産地「フランス・ボルトー地方、ソーテルヌ地区」のある由緒正しいワイナリーです。ソーテルヌ地区のワイン格付けにおいて、第1級に格付けされています。
シガラ・ラボーは、派手さよりも伝統に忠実なワイン造りを続けてきた生産者として知られ、貴腐ワイン本来の美しさを丁寧に表現しています。
2019年ヴィンテージは、果実の成熟と貴腐菌の働きが穏やかにかみ合い、非常にバランスの良い仕上がりとなりました。
アプリコットや黄桃、蜂蜜の香りが感じられ、口に含むと柔らかい甘味が優しく広がります。後半に現れる柑橘の皮の、ようなほろ苦さが全体の味わいを引き締めてくれるため、飲みづかれるすることがありません。クラシックなソーテルヌの良さを存分に楽しめる味わいです。
きむソーテルヌの品質の高さを知るのに最適な1本です。ソーテルヌ未経験の方は、まずこのシガラ・ラボーを飲んでみてください。
⑥シャトー・ラフォリ ・ペイラゲイ 2002
シャトー・ラフォリ・ペイラゲイは、ソーテルヌ格付け第1級に名を連ねる名門シャトーです。長期熟成によって真価を発揮するワインを生み出すことで知られています。
ドライアプリコット、ナッツ、キャラメル、紅茶などの複雑な香りが折り重なり、熟成した貴腐ワインならではの深みを感じさせてくれます。口当たりは驚くほど滑らかで丸く、甘味や香り全ての要素がワインと溶け合ったような印象です。
しょうさん熟成した貴腐ワインの素晴らしさを存分に味わえる1本です。20年以上熟成した貴腐ワインをこの価格で飲めるのも嬉しいポイントですね!
⑦シャトー・リューセック 2008
シャトー・リューセックは、ボルドー最高峰の赤ワインを手がける「シャトー・ラフィット」が所有するソーテルヌの名門です。そのワインは一貫して完成度が高く、安定感のある品質で評価されています。2008年ヴィンテージは、甘みと酸のバランスに優れた、非常に洗練された仕上がりです。
白い花、蜂蜜、柑橘のコンフィのニュアンスが感じられ、嫌味のないキレイな甘さが広がります。濃厚でありながら、後味は驚くほど軽やかで、ソーテルヌにありがちな重さやくどさが全くなく、飲み疲れしないのも大きな魅力です。
きむほどよい熟成感があって、まさに飲み頃を迎えています。非常に完成度が高い貴腐ワインなので、お祝いなどの特別な日に飲んだり、贈り物としてもおすすめです。
⑧シャトー・スデュイロー 1998
シャトー・スデュイローは、エレガンスを重視したスタイルで知られるソーテルヌ格付け1級のワイナリーです。1998年ヴィンテージは、長い熟成を経て「芸術品」と言える段階に入っています。
ドライフルーツ、紅茶、蜂蜜、オリエンタルスパイスなどの香りがあり、非常に上品な味わい。口当たりは滑らかで、甘味は控えめに感じられるほど酸味との調和が取れています。
しょうさん「甘口ワインはちょっと…」と敬遠されている人にこそおすすめしたい1本です。甘さの主張は控えめで、ワインとしての完成度が非常に高いので、甘口ワインをあまり飲まない方にこそ試していただきたいですね。
⑨シャトー・パジョス トカイ・アスー・5プットニョシュ 2016年
シャトー・パジョスは、ハンガリーを代表する名門ワイナリーです。伝統的な貴腐ワイン「トカイ・アスー」の製法を守りながら、現代的な飲みやすさも兼ね備えたワイン造りを行っています。
【プットニョシュ】
トカイワインの甘さを示す伝統的な単位。トカイワインでは、貴腐化したブドウのペースト(アスー果)をベースとなるワインに何杯加えるかで甘さを決めていました。「1プットニョシュ」は、約25kgのアスー果を入れる木桶1杯分を意味します。プットニョシュの数字が大きいほど、甘く濃厚になります。
5プットニョシュは1ℓ中の残糖分が120gで、甘味と酸味のバランスが取れた非常に完成度の高いスタイルです。
杏、蜂蜜、柑橘の風味があり、甘さはしっかり感じられますが、トカイ特有の鋭い酸が全体を引き締めています。後味は非常に爽やかで、ソーテルヌとは明確に異なる個性が味わえます。
しょうさんソーテルヌやトロッケンベーレンアウスレーゼを一通り飲んで、さらに貴腐ワインの幅を広げたいという方におすすめです。食後にそのまま飲むか、ブルーチーズと合わせて召し上がってみてください。
⑩ドメーヌ・ディズノク トカイ・アスー・6プットニョシュ ”カピ” 2017
ドメーヌ・ディズノクは、トカイの中でも特にテロワール(=畑の個性)の表現にこだわる生産者です。こちらの「カピ」は、6プットニョシュ(残糖分:150g/ℓ)ならではの圧倒的な甘さと凝縮感を備えた、特別な貴腐ワインです。
マンゴー、パイナップル、蜂蜜、スパイスの香りが重なり、非常にリッチな味わい。口に含むと濃密な甘さが広がりますが、鋭い酸が骨格を支えているため、最後までだれることがありません。自信をもっておすすめできる1本です。
きむ究極の貴腐ワインです。ガバガバ飲むためのワインではなく、少量をじっくり時間をかけて味わうための存在です。特別な日に、家族や気の合う友人たちと開けていただきたいワインですね。

