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【ワインの炭酸割り】おすすめ簡単レシピ!家飲みで試したいソムリエのイチオシも紹介!

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ぴのこ

ワインの炭酸割りって美味しいんですか?

きむ

なかなか美味しいで。暑い夏は特にワインの炭酸割りが美味しい季節や。あとは風呂上がりの一杯にも最高やな。

しょうさん

それでは今回はワインの炭酸割りの美味しいレシピを、ぴのこさんに伝授しましょう!ぜひ家飲みで試してみてくださいね。

目次

ワインの炭酸割りはあり?なし?

結論から言いますと、ワインの炭酸割りは「あり」です。ワインカクテルとして日本でも親しまれていますし、海外においては定番と言われるほど、ワインの炭酸割りは広く愛されています。

特に暑い夏の食前酒にはぴったりです。ビールを飲むよりもヘルシーですし、シャンパンを飲むより経済的です。また、ビールやシャンパンにも引けを取らないくらい爽やかな喉越しも楽しめます。

ワインを割る炭酸飲料の種類によって様々な味わいを楽しめるため、ぜひ試してみてください。

【白ワインの炭酸割り】美味しいレシピ

きむ

まずは白ワインの炭酸割りのレシピを紹介するで!

  1. スプリッツァー
  2. オペレーター
  3. 【応用編】アペロール・スプリッツ

❶スプリッツァー(白ワイン+炭酸水)

ワインの炭酸割り「スプリッツァー」

スプリッツァーは、ワインの炭酸割りの代表的なレシピです。アルコール度数もそれほど高くないため、食前酒として飲むのにピッタリです。

スプリッツァーの語源は、ドイツ語の「シュプリッツェン(=はじける)」だと言われています。名前の通り、グラスの中で炭酸がはじける爽快なワインカクテルです。

ちなみにスプリッツァーの発祥地は、オーストリアのザルツブルグだと言われています。

きむ

ザルツブルグといえば、かの有名な音楽家モーツァルトが生まれ育った地や。今でもモーツァルトの音楽祭ではスプリッツァーが提供されてるらしいで。

しょうさん

ダイアナ妃が愛したワインカクテルとしても有名ですね。

【スプリッツァーのレシピ】

<材料>
白ワイン:お好みの量
炭酸水:適量

<作り方>
1. グラスに白ワインを好きな量だけ注いで、氷を詰める。
2. 炭酸水で満たして軽く混ぜる。

※ワインと炭酸水の割合は半々がおすすめ
※お好みでカットレモンやライム(スライスでも)、ミントなどを添えても爽やか
※混ぜすぎると炭酸が抜けてしまうため、2〜3回軽く混ぜる程度でOK

❷オペレーター(白ワイン+ジンジャーエール)

ワインのジンジャーエール割り「オペレーター」

続いてはオペレーターです。「スプリッツァーではあっさりしすぎている」「もう少し甘いほうが良い」という方には、こちらがおすすめです。

オペレーターという名前の由来には諸説あります。昔、飛行機の操縦士のことを「オペレーター」と呼んでいた時代、彼らがジンジャーエールが好きすぎてワインにもジンジャーエールを加えて飲んでいたためという説が有力のようです。

【オペレーターのレシピ】

<材料>
白ワイン:お好みの量
ジンジャーエール(甘口・辛口どちらでもOK)

<作り方>
1. グラスに白ワインを好きな量だけ注いで、氷を詰める。
2. ジンジャーエールで満たして軽く混ぜる。

※ワインとジンジャエールの割合は半々がおすすめ
※甘いのがイヤという場合は、ウィルキンソンなどの辛口ジンジャーエールがおすすめ
※お好みでカットライム(スライスでも)を添えても美味しい
※混ぜすぎると炭酸が抜けてしまうため、2〜3回軽く混ぜる程度でOK

❸【応用編】アペロール・スプリッツ

イタリアの定番ワインカクテル「アペロール・スプリッツ」

スプリッツァーの応用編で、アペロールというリキュールをスパークリングワインと炭酸水で割ったアペロール・スプリッツをご紹介します。

アペロールとはイタリア産の薬草系リキュールで、同じく薬草系リキュールの「カンパリ」を少し甘くした感じの味です。オレンジの甘みとハーブの爽やかな苦さが相まって、とても爽やかなスプリッツァーに仕上がりますので、ぜひ試してみてください。

【アペロール・スプリッツのレシピ】

<材料>
アペロール:40ml
スパークリングワイン:40ml
炭酸水:15ml
オレンジスライス

<作り方>
1. ワイングラスにアペロールを注いで氷を詰める。
2. スパークリングワイン、炭酸水を注いで軽く混ぜる。
3. オレンジスライスを添えて出来上がり。

※スパークリングワインは、イタリアの「プロセッコ」がベスト
※スパークリングワインの代わりに白ワインを使用し、炭酸水を少し多めに割ってもOK

きむ

イタリア料理店のソムリエをしてた時、アペロール・スプリッツは人気の食前酒やったで。本場イタリアでも大人気のワインカクテルやな。

【赤ワインの炭酸割り】美味しいレシピ

続いて赤ワインの炭酸割りのレシピを紹介します。

赤ワインの場合は、白ワインよりも味が濃くて飲みごたえのあるワインカクテルに仕上がります。そのため、食前酒としてだけでなく、お肉料理と合わせるなど食中酒としても楽しめます。

  1. スプリッツァー・ルージュ
  2. ティント・デ・ベラーノ
  3. キティ
  4. カリモーチョ

❶スプリッツァー・ルージュ(赤ワイン+炭酸水)

白ワインの項で紹介したスプリッツァーの赤ワイン版が、スプリッツァー・ルージュです。赤ワインの渋味を生かした大人のワインカクテルです。

【スプリッツァー・ルージュのレシピ】

<材料>
赤ワイン:お好みの量
炭酸水:適量

<作り方>
1. グラスに赤ワインを好きな量だけ注いで、氷を詰める。
2. 炭酸水で満たして軽く混ぜる。

※ワインと炭酸水の割合は半々がおすすめ
※お好みでカットレモンやオレンジ(スライスでも)を添えても美味しい
※混ぜすぎると炭酸が抜けてしまうため、2〜3回軽く混ぜる程度でOK

❷ティント・デ・ベラーノ(赤ワイン+お好みのソーダ)

赤ワインのソーダ割り「ティント・デ・ベラーノ」

続いては、赤ワインをお好みのソーダで割るティント・デ・ベラーノです。味がない炭酸水で割るスプリッツァー・ルージュよりも甘味があって、とても美味しいワインカクテルです。

ティント・デ・ベラーノはスペイン生まれの飲み方で、直訳すると「夏の赤ワイン」です。夏にスペインへ行くと、人々がテラス席やバーでよく飲んでいる光景を目にします。

使用するソーダは何でも良いのですが、柑橘系・オレンジ系のソーダがおすすめです。ファンタやセブンアップ、オランジーナなどで作ると美味しいでしょう。甘さを控えたいという方は、トニックウォーターで作るのがおすすめです。

【ティント・デ・ベラーノのレシピ】

<材料>
赤ワイン:お好みの量
お好みのソーダ:適量

<作り方>
1. グラスに赤ワインを好きな量だけ注いで、氷を詰める。
2. ソーダで満たして軽く混ぜる。

※ワインとソーダの割合は半々がおすすめ
※お好みでカットレモンやオレンジ(スライスでも)を添えても爽やか
※シナモンやレモンの皮を少し削って入れても美味しい
※混ぜすぎると炭酸が抜けてしまうため、2〜3回軽く混ぜる程度でOK

きむ

スペインでは、サングリアよりもティント・デ・ベラーノの方がメジャーやで。サングリアを飲んでるのは、実は観光客だけやって話もあるくらいやな。

❸キティ(赤ワイン+ジンジャーエール)

赤ワインのジンジャーエール割り「キティ」

続いて、赤ワインをジンジャーエールで割ったキティです。赤ワインの渋味とジンジャーエールの甘味やスパイシーさが合わさって、非常にバランスが良い味のワインカクテルと言えます。

甘口が良い場合は、通常のジンジャエールを使用すると良いでしょう。甘くない方が良い場合は、ウィルキンソンなどの辛口ジンジャーエールを使用するのがおすすめです。

【キティのレシピ】

<材料>
赤ワイン:お好みの量
ジンジャーエール:適量

<作り方>
1. グラスに赤ワインを好きな量だけ注いで、氷を詰める。
2. ジンジャーエールで満たして軽く混ぜる。

※ワインとジンジャーエールの割合は半々がおすすめ
※お好みでカットレモンやライム、オレンジ(スライスでも)を添えても爽やか
※混ぜすぎると炭酸が抜けてしまうため、2〜3回軽く混ぜる程度でOK
※甘さ控えめが好きな方は辛口のジンジャエールで

キティという名前は、英語の「kitten(=子猫)」が由来だと言われています。「アルコール度数が低く甘くて美味しので子猫でも舐められる」「泡のはじける様子がやんちゃな子猫のよう」などの意味から、名付けられたようです。

甘くて優しい味わいとネーミングの可愛いさもあって、女性に人気のワインカクテルです。

ぴのこ

可愛いネーミング。私にぴったりね!

きむ

どこが子猫やねん、ライオンやろ。

ぴのこ

なんですと!?

❹カリモーチョ(赤ワイン+コーラ)

赤ワインのコーラ割り「カリモーチョ」

赤ワインの炭酸割りレシピで最もおすすめしたいのが、コーラで割るカリモーチョです。

赤ワインの渋味をコーラが和らげてくれる一方で、後味にはしっかりと赤ワインの風味が感じられます。お肉料理に合わせて飲みたいワインカクテルです。

【カリモーチョのレシピ】

<材料>
赤ワイン:お好みの量
コーラ:適量

<作り方>
1. グラスに赤ワインを好きな量だけ注いで、氷を詰める。
2. コーラで満たして軽く混ぜる。

※赤ワインとコーラの割合は半々がおすすめ
※お好みでカットレモンやライムを添えても爽やか
※混ぜすぎると炭酸が抜けてしまうため、2〜3回軽く混ぜる程度でOK

ティント・デ・ベラーノ同様に、スペインのバスク地方を中心に広く親しまれているワインカクテルです。カリモーチョが誕生した経緯には諸説ありますが、メキシコで生まれた説が有力です。

かつてスペインの植民地だったメキシコには、本国スペインからワイン文化がもたらされました。またメキシコという国は、コカ・コーラがいち早く進出した国でもありました。1897年には、すでにメキシコ国内でコカ・コーラが販売されていたという記録があるようです。

植民地にされていた当時のメキシコの人々は、高いワインを飲めるほど裕福ではありませんでした。安いワインを何とか美味しく飲めないかと試行錯誤し、赤ワインとコーラの組み合わせを思いついたということです。

しょうさん

余談ですが、同じ時代に戦争状態だった隣国キューバでは、ラムをコーラで割ったカクテル「キューバ・リブレ」が誕生しています。キューバ・リブレが多くのカクテルの本にレシピが記載されている一方、カリモーチョのレシピが記載されている本はほとんどありません。

きむ

キューバ・リブレはアメリカに広まって世界的なカクテルになった。一方のカリモーチョはスペインのバスク地方に渡ってローカル飲料として細々と飲まれてきたわけやな。同じようなカクテルやのに、悲しい話やで。

ソムリエのイチオシ【シェリー+ソーダ】

きむ

最後に、ワインの炭酸割りのイチオシレシピを紹介するで。

ワインの炭酸割りでイチオシなのが、レブヒート(シェリー+ソーダ)です。

シェリーは、スペイン・アンダルシア地方で造られるフォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)です。ブランデーなどを加えてアルコール度数を高めたワインですね。

シェリーのタイプは甘口から辛口まで10種類ほどあるのですが、レブヒートには「マンサニーリャ」という辛口タイプを使用します。

【レブヒートのレシピ】

<材料>
シェリー(マンサニーリャ):お好みの量
セブンアップ:適量

<作り方>
1. グラスにシェリーを好きなだけ注いで氷を詰める
2. セブンアップで満たして軽く混ぜる

※シェリーとセブンアップの割合は7:3がおすすめ
※マンサニーリャの代わりに、フィノというタイプでもOK
※セブンアップの代わりに、トニックウォーターやサイダーでもOK
※カットレモン、ライム、ミントなどを添えても美味しい
※混ぜすぎると炭酸が抜けてしまうため、2〜3回軽く混ぜる程度でOK

スペイン・アンダルシア地方では、春から夏にかけてたくさんのお祭りが開催されます。そのお祭りの時期に最も飲まれているのが、このレブヒートだと言われています。レブヒート片手にお祭りを見て回るのは、とても楽しそうですね。

レブヒートをおすすめする理由は、とにかく美味しいからという点がひとつ。もうひとつは、ベースワイン(シェリー)のアルコール度数が高くて味がしっかりしているため、ソーダで割ったときにしっかりワインの味が感じられるという点です。

普通のワインの炭酸割りに飽きたという方は、ぜひレブヒートを試して見てください。

スペインの伝統的なワインカクテル「レブヒート」
レブヒート

ワインの炭酸割りに向いているワインは?

ぴのこ

ワインの炭酸割りに使うワインは、どんなものが良いんですか?

ワインの炭酸割りには、1,000円以下で購入できるデイリーワインが適しています。

理由は、リーズナブルなワインの方がワインの味わいがニュートラル(=味の個性が強くない)で、炭酸割りのベースとしてふさわしいためです。もちろん、「1本数千円するような高級ワインは使うのはもったいない」というのもありますが…。

コンビニやスーパーで購入できるワインや、紙パックで売っているようなリーズナブルなワインで十分美味しく作れますので、ぜひ試してみてください。

しょうさん

もっとこだわりたいという方は、そのレシピが生まれた国のワインを使うのもおすすめです。例えば、スペイン生まれのティント・デ・ベラーノにはスペインの赤ワインを、オーストリア生まれのスプリッツァーにはオーストリアワインを使う、などですね。

ぴのこ

オシャレな飲み方ですね。今度やってみよう!

まとめ

  • ワインの炭酸割りは「あり」
  • 白ワインの炭酸割りのレシピには、スプリッツァー(白ワイン+炭酸水)、オペレーター(白ワイン+ジンジャーエール)などがある
  • 赤ワインの炭酸割りのレシピには、スプリッツァー・ルージュ(赤ワイン+炭酸水)、ティント・デ・ベラーノ(赤ワイン+ソーダ)、キティ(赤ワイン+ジンジャーエール)、カリモーチョ(赤ワイン+コーラ)などがある
  • ソムリエのイチオシはレブヒート(シェリー+ソーダ)
  • ワインの炭酸割りには、1,000円以下のデイリーワインが適している
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この記事を書いた人

・飲食店の勤務経験12年(うち、ソムリエ9年)
・日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
・C.R.D.O認定 公式ベネンシアドール
・2009年 JALUX WINE AWARD ファイナリスト

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